53 Taxi 【タクシー】

53 Taxi 【タクシー】



「いらっしゃいませ」

「こんばんは。一昨日は失礼いたしました」


仕事を終えた悠菜は、その日約束どおり『FLOW』へと向かった。

朋之はわざわざすみませんと頭を下げ、カウンターへと案内する。


「今日は……」


悠菜はカウンターの前で立ち止まり、おととい自分が座った場所を見る。

その先には、あの日と同じワインの瓶がライトに当たり光っていた。


「……おととい、お勧めしたいと言われたカクテルがありましたよね、
私、酔ってしまって、飲めなかった」

「はい……」

「それを1杯だけ、いただいてもいいですか? あ、あの……
今日は一昨日のように悪酔いして、ご迷惑をかけるようなことはしませんから」


朋之はわかりましたと笑顔で頷き、すぐにカクテルの用意をし始めた。

悠菜は軽く頭を下げると、カウンターに腰かける。


「よく、いらっしゃいました」

「はい……」


朋之はポケットに入れてあった携帯を取り出し、

あらかじめ作っておいたメールを呼び出すと、そのまま送信ボタンを押した。





朋之が悠菜に作ったのは『ディタオレンジ』だった。

ライチの香りがオレンジジュースとうまく混ざり合う。

悠菜がカクテルを3分の1味わうまでの間に、店は7割くらいが埋まり、

バイトの男性は慌しく動き始めた。


「美味しいです」

「それはよかった」


カクテルグラスを見つめ、悠菜は一度扉の方を向いた。

何秒間か見つめていたが、扉は開くことなく閉じられたままになっている。

朋之は、何かおつまみを用意しましょうかと問いかけたが、

悠菜は長居はしませんと、首を振った。


「オーナーさん、私のことを、覚えていてくださったそうですね。
畑野さんからそう、聞きました」


悠菜は、おととい自分がここへ来た日、

朋之が、去年のクリスマス、

昴と一緒にいた悠菜の顔を覚えていたから電話をくれたと、

説明してもらった話をし始めた。


「仕事柄、人の顔を覚えるのが得意な方だと……そう、畑野さんが」


悠菜はカクテルをまた一口味わった。

朋之は注文された品物を横に置き、バイトの男性はそれをテーブルへ運んでいく。


「そうですね、こういった仕事をしていると、
人の顔や名前を覚えるコツは、自然と身につくものだと思います。
でも……あなたに対しては、違います」


朋之は、そういうとまたカクテルを作り出した。

悠菜が誰かの注文かと思い見ていると、そのカクテルは目の前に差し出される。


「あの……」

「昴はいつも、ここでこの酒を飲んでいました。
何を話しても特に自分から乗ることはなく、グラスの前に座っている……
そんな男だった気がします。でも、あの日は違いました」


あの日……

それは、昴と悠菜が、まだ互いにこの日が来ることを何も知らず、

これから始まる未来へと、気持ちを傾けていた、クリスマスの日のことになる。


「私が、あなたの顔を覚えていたのは、あの日、一緒にいた昴の顔が、
今まで一度も見たことがない、幸せそうな顔だったからだと思います。
あまりにも自然で、あたたかくて……。それを昴に与えたのが、
隣にいるあなたなのだと、そう思えたから。だから覚えていました」


『FLOW』では見せたことのない顔を、見せていた昴に対し、

朋之は嬉しさと切なさが半々だったと口にした。


「『FLOW』に身を置く男たちにも、それなりの理由があります。
身勝手に思えることでも、彼らにとっては真剣なんです。
大きなものを得るために、別の大きなものを犠牲にしている意識は、常に持っている。
それでも……自分の心を削っても、得たいものがあるという野心が、
彼らを支えています」


悠菜は、朋之の話を聞きながら、昴がいつも口にしたというカクテルを見続けた。

『salon』のトップ営業マンでありながら、ここへ座り続けた気持ちは、

どれほどのものだったのかと考える。


「簡単に人を裏切り、欲のために生きる姿を見ながら、
また、その醜さを知りながら、そこに身を置く自分たちに対しても、
絶望的な気持ちを抱く。けれど、結局、迷う自分を救ってくれるのは……
また、人の心だったりするものです」


幼い頃からの経験で、頑なになった昴の心。

綾音をピアニストにすることだけが、その救いだと思い続けてきた。


「あの日の、昴の笑顔を見たとき、
あなたが闇しか見なくなってしまった男を救ってくれたのだと、私はそう思いました」


人よりも速く歩き続け、周りに心を開くことなく生きてきた人。

その人が、尖った心をそっと抱きしめ、寄り添ったのが自分なのだと朋之に言われ、

悠菜は昴のグラスを、少しだけ自分に近づける。

悠菜は、全てを知った自分が、このまま避け続けていいのだろうかと考えた。



悠菜は扉が開く気配を感じ、視線を向けた。

そこに立っていたのは昴で、朋之は軽く頷き返す。


「畑野さん……」

「こんばんは」


昴はゆっくりとカウンターまで近付き、悠菜の横に腰かけた。

それまで目の前に立っていた朋之は、二人から離れるように反対側へ向かう。


「突然すみません、驚かれますよね」

「……はい」


昴は、昨日ここへ来たこと、

今日、悠菜が現れたら、朋之に連絡を入れて欲しいと言っていたことを正直に語った。

悠菜は返事をすることなく聞き続け、少しずつ減っていたグラスは空になってしまう。


「園長先生から電話をもらいました。結局、全てを話してしまったと」

「いえ……」


昴は、あらためて自分が『FLOW』に席を置いたこと、

そこで綾音をピアニストにするため、必死にお金を稼いできたこと、

その契約者の中に渡瀬勇の現在の妻、晴恵がいたことを全て語った。


「住友さんがお父さんを探して、これから一緒に生きていくのだと言う中で、
『FLOW』の情報は、必要ないと判断したのは僕です。
知らなくてもいいことを、無理に知らせる必要はないと思いました。
でも……こうして全てを知ってもらったことを聞いて、
どこか気持ちが軽くなったのも事実です」


昴は、あらためて自分がしてきた行動で、悠菜に迷惑をかけたと謝罪した。

悠菜は空になったグラスを両手でつかみ、じっと黙っている。


「どう話をしたらいいのか、どこまで話せばいいのか、迷い続けて、
結局、あなたを傷つけてしまったことは、申し訳ないのですが……」


昴はそう言うと、思うところがあったのか、言葉を止めてしまった。

どちらからも言葉が出ない状態が、数分続く。

悠菜は隣に座る昴の横顔を、何度か見た後、顔を上げて大きく息を吐いた。


「これで、私に謝罪をした畑野さんは、気持ちが晴れますか?」


悠菜はグラスを持ったまま、そう昴に問いかけた。

何もかもを明らかにして、申し訳なかったと謝罪して、

全てがなかったことだと割り切り、これから歩いていくのかと尋ね返す。


「綾音さんはもう自分の道を見つけて、きちんと大学も卒業できるし、
畑野さんも部長代理に昇進して、高いポジションで仕事も出来るようになる。
今日、ここから出て行けば、気がかりだった私の問題もなかったことになるし、
明日からは、生まれ変わったとそう思って……前を向いて生きていくんだと、
そう宣言しているつもりですか」

「住友さん……」

「納得できていないのは君だけだと、そう言っているのですか?
積み重なるように、重たい現実が肩に……私の……」


悠菜は、『salon』に入ってからのことを思い返し、唇をかみ締めた。

何気なく調べてもらった『父親』の存在。あの日、ポストに入っていた封筒。

全てはそこから始まってしまった。


「ずるいですよ……畑野さんは、自分が楽になればいいと思っているんです。
その場、その場で繕うようなこんな謝罪、
みんな私に押し付けているだけじゃないですか」


悠菜は昴の方を向くことなく、押し殺していた気持ちを吐き出すのに必死だった。

この場所に出入りしていたことが事実であるのなら、

人として間違っている、あなたはとんでもないことをしていたと責めたいけれど、

昴が何もかもを賭けてきた綾音への思いも、二人のそばにいただけに理解できる。

そして自分自身、渡瀬の人間と関わりを持ちたくないと思っても、

今さら『salon』へ戻ることなど出来ない。


「畑野さんには、綾音さんも園長先生もいてくれる。
あなたのこれからの幸せを願って、協力してくれる人がいる……
でも、私は……」


母が教えてくれなかった父親の存在を、ただ知りたかっただけなのに、

いつの間にか、それを利用されるようになってしまったこと。

住友悠菜として生きたいのに、周りを取り囲まれるようになり、

身動きが取れなくなってきていること、

昴のことを責めているつもりが、だんだんと助けを求めるようなコメントになっていく。


「探さなければよかった……父親なんて探さなければ……
こんなことにならなかったのに……」

「それは違う。君がお父さんを探したことは、間違っていることではないんだ」

「だったら……」


悠菜は立ち上がると、財布から1万円札を取り出し、空になったグラスの下に置いた。

昴はもう一度座るように声をかけるが、悠菜は黙って首を振る。


「だとしたら、私が間違っていないのなら、どうしてこれだけ哀しくなるのですか。
私だけが……」


悠菜は、自分なりに手にしてきたものは、全て消えてしまうと、

バッグの紐を強く握り締める。


「私だけが……全てを失うなんて……」


昴は、今まで耐えてきた悠菜が、気持ちをあらわにしたことで、

動きが取れなくなった。

自分がしてきたことの反動を、確かに全て背負ってしまったのは、

悠菜一人のような気がしてしまう。


「もう……会いませんから」


悠菜はそういい残すと、走るように『FLOW』を出て行った。

悠菜の行動に、一瞬店内が静まり返ったが、すぐにまた元に戻り、

ガヤガヤとした声が届き始める。

朋之は黙ったまま座っている昴の方を向いた。

昴は、中身が入ったままのグラスと、空のグラスを見つめ動きがない。


「オーナー」

「あぁ……」


バイトの男性が朋之に声をかけ、汚れた皿をいくつか流しに入れる。

昴は財布から同じように1万円札を取り出し、自分のグラスの下に置くと、

そのままバッグを持ち、店を飛び出した。

バイトの男性は、予想外の慌しい動きに身をそらすだけで精一杯になる。


「……全く」


朋之は2つのグラスの下に置かれた2枚の1万円札を取り、それをクリップに挟む。

悠菜が出て行って2、3分が経過していた。





昴が『FLOW』を出てみると、

外には仕事を終えた、サラリーマンたちの流れが出来ていた。

悠菜は駅の方へ向かったのだろうと思い、あちこち見ながら進んでいくが、

それらしい女性の姿を見ないまま、駅までついてしまう。

『もう会わない』と言われたとき、苦しさに心臓が止まりそうになった。

泣かせたまま別れてしまえば、一生後悔する気がした。

離れていくことが悠菜を救う唯一の道だと信じ、気持ちを必死に押し殺してきたが、

悠菜の叫びを聞き、方法は別にあるような気がしてくる。


昴は改札に悠菜が入っていかないことを確認すると、

もう一度、人の流れを逆に歩きながら、悠菜の姿を探す。

すると、通りの隅で、少し傾いた歩き方をしている悠菜が目に入った。

靴のヒールが取れてしまったのか、片足だけ浮かしたような歩き方で、

下を見ながら、ゆっくりこちらへ向かってくる。


「住友さん」


昴の声に悠菜が顔を上げると、片手には取れてしまったヒールが握られていた。

右ひざは転んだときに出来た擦り傷で、赤く染まっている。


「大丈夫?」

「勢いよく飛び出して、転んでしまったので……でも、大丈夫ですから」

「少し、ここで待っていて」


昴は道の端へ悠菜を立たせると、

近くにあったコンビニに入り、消毒液と絆創膏を買った。

ちょうど駅の裏にあったバス停のベンチへ向かい、擦り傷の出血を止める。


「……すみません」

「タクシーで帰りましょう」

「いえ……」


悠菜は、どこかで靴を買って帰りますと、昴の提案を断ってきた。

昴は財布を取り出し、今の代金を支払うと言った悠菜の腕をつかむ。


「そんなこと、しないでくれ」

「……でも」

「こんな状態で、終わりにしたくないんだ」


昴の表情は真剣だった。何も知らずに『salon』へ入った頃に見ていた、

自信あふれる姿を思い出す。


「まだ、君に言えてないことがある。話の続きがあるから……」


昴は1台のタクシーを見つけ、手をあげた。

反対側を走っていたタクシーは、すぐにUターンをすると、車を目の前に止めてくれる。


「すみません」


扉がゆっくりと開き、二人は後部座席に並んで座った。





行き先は、悠菜のアパートになった。

昴は横に座る悠菜の表情を見た後、傷ついた足を見る。


「君が抱えている事情を知った後、全ては語れないとそう思った。
だから正直、君から離れることばかり考えていた。
離れなければ迷惑をかけると思ったし、離れてしまえば、
自然と互いに忘れてしまうものだと、そう……」


悠菜が渡瀬勇の娘だと知り、自分とは関われない人なのだと、言い聞かせてきた日々。

それでも、気持ちの整理がつかず、いつの間にかお酒の中で強引に忘れようとしてきた。


「苦しかったけれど、それでもこうするしかない。それが最善の方法だって、
ずっと思っていたのに、全てを話さなければならなくなってみて、
あらためて浮かび上がった別の感情が、僕の中にあることに気付いた」


クリスマスの日、気持ちを寄せ合って握った手の感覚。

そんなわずかなつながりに、大きな希望を見ていた日。


「君が許してくれるなら……」


昴は一度言葉を止め、下を向いたが、すぐに顔を上げた。

悠菜は、ゆっくりとその表情を確認する。


「そう……君が許してくれるなら……本当の僕は、
この抱えたものを一緒に、乗り越えて欲しいと思っている」


昴の過去を知り、それを理解した上で、もう一度やり直したいという宣言だった。

悠菜は、突然の言葉に、答えが出来なくなる。


「君にこんなことを言える立場じゃないことはわかっているつもりだ。
でも、最後になるのなら、正直な気持ちだけは語っておきたかった。
もう、会いたくないと言われても、それはそれでいい。
むしろ、会いたくないと思うことの方が、当然だし……」


タクシーは順調に走り続け、悠菜のアパートが迫ってきた。

昴もそれ以上何も言わず、車内は静かな時間が流れていく。


「お客様、そろそろですが……」

「はい……」


悠菜が声をかけ、タクシーは駐車場の隅に停車した。

後部座席の扉が開く。


「すみません、僕はまだ別の場所へ行きます。
ここでは降りませんので、少し待ってください」

「あ……あぁ、そうなの?」


昴はそう運転手に声をかけ、反対側の扉を開け外に出た。

金額を言おうとした運転手は、メーターをまた動かし始める。

昴は悠菜の方へ回り、足は大丈夫かと声をかけた。


「はい……」

「今は、答えを言わないで欲しい。明日、僕はあの噴水の前で待っているから」


昴は、それだけを告げると、最後かもしれないと悠菜の顔を見た。

傷ついた足を支え、部屋までついて行きたい気持ちをグッと押さえる。


「おやすみなさい」


昴はそう告げると、またタクシーに乗り込んだ。

悠菜は何もいえないままになり、タクシーは静かに走り出す。

後部座席に昴を乗せたタクシーは、次の信号を左に曲がり、

悠菜の視界から消えていった。



『そう……君が許してくれるなら……本当の僕は、
この抱えたものを一緒に、乗り越えて欲しいと思っている』



昴が、噴水の前を指定したのは、あのクリスマスの日からやり直すためだろうと、

悠菜は片足を引きずりながら、部屋への階段を1歩ずつ上がった。

『FLOW』では、自分だけが残されてしまう気がして、取り乱したが、

ヒールが壊れてしまい、足を怪我したとき、一番最初に探したのは昴の姿だった。

もう会わないと飛び出したはずだったのに、見つけてくれたときには、

情けないくらい惨めな声で助けを求めてしまった。

昴がそばにいること、そして隣に座っていることだけで、

怒りの思いはどこかに消えていた。

鍵を開け、バッグからビニール袋を取り出すと、

コンビニで買ってもらった絆創膏と、消毒液が入っていた。

悠菜は机の引き出しを開け、母が残した手鏡に顔を映してみる。


「お母さん……」


悠菜は両手で手鏡を包み込むと、何かを願うように目を閉じた。





「ただいま」

「お帰り、遅かったのね」

「あぁ……」


昴は部屋へ戻り、そのまま上着を脱いだ。

ポケットから携帯を取り出すと、メールのライトがついている。

相手を確認すると朋之からで、昴は内容を確認した。



『お前たち、いくら払っていったんだ。これをもらうわけにはいかない。
また、お釣りを取りに来てくれ』



昴は文面を読むと、少し口元をゆるめ携帯を閉じる。

朋之からのメールは、最後『笑顔で来てくれることを願っている』と記されていた。





次の日、悠菜は身支度を整えて鏡の前に立った。

擦り傷の部分が隠れるように、今日はパンツスーツを選ぶ。

髪の毛を一つに結び、乱れないようにしっかりと止め、

手帳を開き、あるものを確認すると、それをまた閉じた。





『Flow』
時は誰にも、流れ続ける……
いつも訪問ありがとう。パワーの源、1日1回の『ポチ』……してくださると嬉しいな。

コメント

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うれしい(*⌒▽⌒*)

こんばんは
待ってましたよ、ももんたさん
昴が、本当の想いを言葉で表せたことに、
救いを見たような気がします。
終盤何ですよね?
終わって欲しくないような、幸せを見たいような、
ファン心理が働いています(*^_^*)
二人の為に、頑張ってくださいね~

結末はいかに

milky-tinkさん、こんばんは

>待ってましたよ、ももんたさん
 昴が、本当の想いを言葉で表せたことに、
 救いを見たような気がします。

ありがとうございます。
底の底まで行ってしまった時、昴の心に残っていたのは、悠菜への思いでした。悠菜に伝わればいいのですが……

そう、お話しも終盤に近付いております。
こうして応援のメッセージをいただけると、本当に励みになります。
ありがとう。最後まで頑張ります。

こんにちは
ついにここまで来ましたね。
昴の思いと悠菜の思いが重なることを祈ります

きましたね

あいさん、こんばんは

>ついにここまで来ましたね。
 昴の思いと悠菜の思いが重なることを祈ります

ありがとうございます。
悩み、苦しみ、そしてやっとここまで来ました。
二人のこれからを、どうか最後まで見守って、
お付き合いください。

昴、幸せになってほしいわ

自分を利用する世界って嫌よねーー;
突然、そんな世界に入ってしまった悠菜にとって
苦痛としか言えないものだわ

つくづく、江口のやつめーー;

昴、よくぞ言った!(TT)
昴、がんばれ!!

頑張ります

yokanさん、こんばんは

>自分を利用する世界って嫌よねーー;

悠菜にとっては、
『そんなつもりでは……』の気持ちでしょうね。
江口の徹底ぶりは、秘書としては満点なのかもしれませんが。

昴と悠菜、最後までお付き合いください。